2025/07/09 07:11

「理科の教室 リカキョウ」ってどんなだろう・・・。学習塾にもいろいろありますが、リカキョウのスタイルはなかなかイメージできないはずです。そこで入会前に2回の無料体験をしていただき、どんなことをしているのか、場所の雰囲気はどんななのか、実際にお子様と親御様に見ていただく機会としています。生徒募集を始めたばかりの現在は、グループでおこなう授業を見てもらうことができないので、ひと組ごとに体験をしていただいています。


今回(7月8日)おこなった体験の流れは、次のようなものです。

・最初にお子様の好きなこと、いまハマっていることについて雑談し、こちらからも質問して見たこと感じたことを教えてもらいます。

・次にリカキョウでの1回の授業の流れを説明します。学校での理科の授業内容を聞いて「顕微鏡でツユクサの気孔を見る授業だったけど、自分は上手くいかなくて、友だちがすごくきれいにできていて、感動で声が出た!」というように、したこと、感じたことをみんなで共有することで、上級生は過去を振り返ったり知識を教えたり、下級生は将来の体験を楽しみにすることにつながると考えています。

・科学ニュースの紹介は、講師が一週間のニュースから気になったことをお話しします。今回は「H2Aロケット打ち上げ成功」の話をして、「1回の失敗があったからこそ、成功率が上がった」という技術者のコメントの意味を考えました。生徒さんも「種子島近くの地震が多いけど大丈夫かな」「富士山は噴火しないよね」と話してくれました。

・「ひらめきの練習」はちょっと変わった取り組みだと思います。ひらめいた瞬間の喜びをなんとか知ってもらいたいと、ナゾナゾや脳トレ、パズルなどの遊びを通して、問題と向き合うことで「答えが降ってくる感覚」を体験してもらっています。

・通常の授業では、このあとメインの「実験、観察、工作」に入ります。今回は簡単にできる「円錐(えんすい)切り」をしてもらいました。発泡スチロールの円錐を熱線カッターで切っていきます。カッターの発熱が弱かったのかなかなか切れず、それでも根気強く切り終えて、断面を観察しました。

・今日は工作は軽めに終えて、自由研究(生徒さんが通っている小学校では「卒業論文」に仕上げる!)の進め方を一緒に考えました。生徒さんが家で飼っている魚について、まず観察して気付いた魚の行動についておしえてもらい、水槽が2つあることや、ケンカしないように隔離ケースもあることを活かして、①水槽を移した時の行動の変化、②隔離ケースに隔離した時間の長さで、その後のケンカしやすさがどう変わるか、などを「数値」で表すことができるといいねという話をしました。研究は大学生でも難しいので、小学生が自分で方法や目的を決めるのはかなり困難だと思います。かと言って大人がすべてをお膳立てするのも良くないので、上手にヒントや例を挙げることで「自分の研究」を仕上げられるようにします。

・通常の授業では「活動の記録」を作成し、学びの振り返りを行うと共に、あとで振り返るための資料を作ります。

講師にとっても初めての体験授業でしたが、お子様の持っている視点や感想を「それは科学的に面白いことだよ」と言える場面がたくさんありました。1人1人の視点を大切にしながらも、それぞれの方法で真実に向かう姿勢を育てられたら良いなと思いました。