2025/08/30 20:55

身近な塩で何ができる?と思うかも知れません。でも塩についても知らないことはいっぱいです。例えば、


 ・ 水に塩はどれくらい溶ける?
   →水100ml(100g)に塩は35gほど溶けます(40g溶かそうとすると解け残りが出ます)

 ・ 水に塩を溶かすと、体積は増える?重さは増える?比重(1mlあたりの重さ)は増える?
   →塩を最大限溶かすと、体積は少し増えます。
    重さは、もとの水の重さと、溶かした塩の重さの合計となります。
    比重は大きくなります。

 ・ 氷に塩をかけると、できた氷水の温度は何度まで下がる?
   →氷700gに塩300gほどをかけると、その氷水は−10度まで下がりました。

これらを実際に確かめるのと同時に、「塩で冷やした氷水でアイスクリームを作って食べよう」という、夏休みの締めくくりにピッタリの授業をおこないました。

濃い塩水を作ったあとは、比重の違いを利用した「色水タワー」を作りました。スポイトでそっと水を重ねていくのですが、先に入れた色水の、上に注ぐか、下に差し込むかで、境界のできかたが変わってきます。塩水はたっぷりできたので、試行錯誤しながら、何度も挑戦してもらいました!

アイスが時間内に出来上がるかは冷や汗ものでしたが、うまく冷えて固まってくれたので、ほどよい固さのバニラアイスをゆっくり食べることができました(講師の事前練習の成果が出ました!)。実は、この日の夕方にも、体験授業で同じ実験をしたのですが、そこでのアイスは20分以上混ぜても固まりませんでした(゚o゚;)。

「科学では失敗がとても大事。失敗すればその原因を考え、その後の成功率が上がるんだ!」と力説しました。講師も昔は「失敗を過剰に恐れる子供」でしたが、失敗が怖くなくなれば、新しいことに挑戦できるようになります。
塩はほかにも、キュウリにふりかけて水を吸い出す(浸透圧)、水分を蒸発させて結晶を作る、などの実験ができます。

結晶と言えば、講師は子供の頃からミョウバンの結晶に憧れていました。学校では実物を見せてもらうことすらできませんでした。これは、ぜひリカキョウで作らねば!と思っています。お楽しみに。