2025/10/26 12:21

10月下旬になり、先日まで「半袖でも暑い」と言っていたのに突然寒さを感じるようになりました。9月始めの「水で虹を作る」活動が、熱中症にならないギリギリの暑さの中の涼しげな活動だったのに、もう冬の寒さを感じさせます(11月に入ってしまえば、毎年そんなものですね)。

というわけで、今年最後の「水」実験をしなければと思い立ち、水が見せるふしぎな現象をオムニバスで体験することにしました。

たとえばボトルの水を逆さまにすると、ドボッ、ドボッ、と水が出てきますが、スムーズではありません。中の水に渦を発生させることで空気の通り道ができ、ドバーッと出てきます。そんな体験も初めてだと驚きがあります。

水槽で魚を飼っていると、水替えのために「サイフォン」を使います。ストーブに灯油を移すための手動のポンプもサイフォンですが、今そのポンプがどれくらいの家庭にあるのでしょうか・・・。サイフォンは、ホースの中の水が重力で落ちる作用を利用した「自動!無限!(生徒談)」の水道です。やろうとすると、チューブの中の空気がうまく抜けなかったり、口が水面から出てしまったりして、なんども「無限水道づくり」を繰り返しましたが、「自動」や「無限」の仕組みを自分で作れることはなにやら魅力的なようです。

水の入ったコップに台所の排水口ネット(ストッキング生地)をかぶせて逆さまにすれば「水はこぼれる」と思いますが・・・ビックリ!これはハッキリ言って手品レベルのふしぎさで、生徒達も見て驚き、触って確かめ、そして技術を体得していました。

水に1円玉を浮かべるのも、表面張力を感じる良い課題です。生徒たちは驚くほど上手で、手のひらに5枚乗せて、手ごと沈めて1円玉だけ浮かすというアイデアも見られました!浮かべるコツは、乾いた1円玉を、水平に、そっと水面に乗せることですが、中には1円玉に水滴が乗っていたり、斜めに乗せようとしたり、乱暴に乗せようとしたりして失敗しつづける生徒もいました。失敗した生徒には成功例を見せ、どんな点に気をつけるか気付かせ、そして自分で試すことで習熟していきます。

1円玉を水に浮かべることが将来の役に立つとは思いませんが、

①失敗しないよう慎重におこなうこと
②最初は難しいことも慣れれば簡単にできるようになること

を学ぶのは、とても大事だと思いました。

他に水圧を学ぶための穴あきペットボトルの実験や、そのボトルから横向きに水が噴き出す状態で手に持って右向きや左向きに回る実験(高気圧から吹き出る風や台風の渦の向きを生む「コリオリのちから」を体験する実験)もしましたが、時間もなく、内容も難しいため、また別の機会にゆっくりやりたいと思います。

水と重力、大気圧、単純な道具だけで、こんなに生徒達が夢中になるとは思いませんでした。身近なものにふしぎや魅力がつまっているなと考えさせられる活動でした。