2025/11/09 15:53
1、2年生の塾生もいる今のリカキョウ。その生徒達に、建築物の「耐震・制震・免震」を教えるのは、模型を作って揺すったりする「運動系」授業といえど難しいのではないか・・・、と思ったのは授業の前日。工作自体も繊細さを必要とするので、低学年には難しいかも知れない・・・。どうにも生徒達のやる気を維持できなくなったら、ノッポさんと化して歌でも歌いながら「切って♪貼って♫」という芸で乗り切るしかない!

という気持ちで臨んだ今回の「地震の揺れから建物を守れ」という授業。生徒達は教室に入るなり見本の模型を揺らして遊び出します。違う対策を施された建物たちが、それぞれ違う揺れ方をすることが不思議なようです。最初のツカミはOK、と思いつつも平静を装い「はいはい、自分で作ってから遊ぼう(実験と観察)ねー」と工作を開始します。
難しいかと思っていた工作ですが、こちらがカッターナイフで紙を切って渡し、生徒は線に沿って折る、こちらがテープを切る、生徒が台紙に貼る、という流れ作業がスムーズに進んでいきます。折り方が乱雑だったり、テープの貼り方が頑丈すぎたり😄。ゆがんで貼られた建物は「揺れ方が変わっちゃうからね」と理由を伝えてもう一度貼り直してもらったりしながら、きれいに3つの建物が並びました(1つの人や、4つ以上の人もいました)。
木造住宅でもおなじみの「すじかい」を入れた「耐震」は、地面が揺れても建物の形を保つことをめざしており、「揺れない」という点では強いのですが、地面の揺れがそのまま建物に伝わります。それでもみんなの実験では、屋根に乗せた「紙相撲の力士」が一番落ちなかった安定性を見せました。

↑ こちらはすじかいではなく「面」で柱を支えるツーバイフォー工法(×3棟)
「制震」は、ダンパーや重り(例:台北101)によって揺れを吸収しようという技術で、今回は紙にクリップをぶら下げた重りで試しました。この方法は重りの長さや重さによって「得意とする揺れ」が変わってくるので、なかなか上手く「力士」を維持することができませんでした。
「免震」は建物を地面から切り離してゴムやボールの上に乗せて、地面の揺れを伝わらないようにするものですが、高度な技術のため、ペットボトルのキャップとゴムボールで作ったオモチャの装置ではうまく揺れを吸収できず、むしろ一番揺れていました(そして一番生徒達に遊ばれていました😅)。

驚いたのは、2年生の生徒がホワイトボードにそれぞれの方法を「まとめ」として描き始めたことです。教室では授業の最後にまとめを書くことにしていますが、自分からまとめを書き始めたことに感動しました。

「比べる」ことは科学の基本で、違いを見つけるための強力な方法です。これまでの授業でも「酸とアルカリの色を比べる」などをしてきましたが、「同じものの一部分だけ変えて揺れ方を比べる」ような「条件を操作して比較する」というのは初めてでした。こういう実験は科学っぽく感じられて生徒達もひと味違う感想を持ったようでした。ぜひ今後も定期的にやってみようと思います。
