2025/12/29 20:53
夏休みに行った長崎市恐竜博物館に、冬休みにも行くことにしました。塾の近くにペンギン水族館と恐竜博物館があるのはとても恵まれています。館が用意したコンテンツだけを楽しむのはご家族で来た時にもできることなので、「塾ならではの楽しみ方」を用意して、いざ出発です。

今回は「宝探し」のように、博物館で「なにか」を見つけてもらうことにしました。さて、何が宝としてふさわしいでしょうか。
初歩的なところでは、「ステゴサウルスを探そう」とか「アロサウルスはどこ?」とかでしょうか。簡単すぎかも知れませんが、名前を覚えるのも大切なので、いつかやろうと思います(今回はしません)。
一段難しくなると「デンタルバッテリーのある恐竜を探そう」とか「しっぽの先に4本の棘のある恐竜はなに?」とかでしょうか。恐竜に詳しい生徒なら館内を回らなくても答えられてしまいますが、いつかやらねばなりません(今回はしません)。
今回の見学では、ぜひ化石を「観察」してもらいたいので、知識があれば答えられるような問いは出しません。そこで「普通に見学したら見逃しそうな、かすかな特徴」を生徒達に探してもらうことにしました。
例えば・・・
1.「恥骨の一部が後ろに伸びている恐竜は?」・・・恐竜を分ける時に一番最初に説明される「竜盤類」と「鳥盤類」を分ける違いなのですが、実は私も化石を見る時に注意したこと無いです😅。知識として知っている生徒もいておかしくない「恐竜の基本」ですが、鳥盤類でもその特徴を失ったものがいたりして、教科書通りの分け方はできないことに気付く、大事な視点だと言えます。
2.「叉骨(さこつ)のある恐竜は?」・・・人間ではのどから肩に2本の鎖骨が伸びていますが、一部の恐竜と鳥ではきれいな「Vの字」を形作ります。これが叉骨です。まさに恐竜から鳥が進化したことを示す骨なのですが、ティラノサウルスにも、あるとか無いとか・・・。

ワークシートでは、「宝」を見つけて終わるのではなく、宝を持っている恐竜と持っていない恐竜の名前を書いてもらうようにしました。長崎市恐竜博物館は小さな博物館ですが、書くのが大変なくらい、いろいろな恐竜を観察できました。

恐竜に限らず、生き物が持っている特徴は「生存や繁殖に役立っているのではないか」という視点で見ると、面白さが倍増します。例えば「植物」というのは「動かないし、みんな似ていて、つまらない」と思いがちですが、葉や花の形のちがいが「生存や繁殖に役立っているのではないか」と考えることで、植物が戦略的に生きていることを感じるきっかけになるのです。
今回は、上記2点のほかにも、攻撃に役立つ爪や頭の特徴、速く走る脚の骨に見られる特徴、などを探してもらいました。なにげない突起や穴など、「見ていたけども、気にしていなかった特徴」に実は意味があることに気づく機会になったと思います。
しかし、なぜティラノサウルスの小さな前脚に、鳥と同じ叉骨が必要なのでしょうか・・・。疲労骨折した跡も見られるそうなので、あの前脚は意外と激しい使われ方をしていたのかも知れませんね😳
