2026/01/11 13:54

今回は「理科」というより「算数」の授業でした。リカキョウでは図形や立体(正多面体や円すいなど)も活動の対象としています。STEM教育(あるいはSTEAM教育)にも、Science(科学)とMathematics(数学)が含まれているように、理科をタテ、ヨコ、ナナメ(数学、工学、アート?)に広げながら、生徒の興味を広げていきたいと考えています。


「算数をやるとは聞いていない!」と生徒に指摘されたら、難しいことは言わずに「算数も面白いんだよ〜。ただの数字なのに面白いことがいっぱい隠れてて、理科と似ている!まず好きな三角形を描いてみてよ?」と誘ってみることにします。

「昆虫」や「電球」など具体的なモノを観察する理科に比べ、算数は「数字」や「論理(A+B=Cなど)」を扱い抽象的です。そんな算数の1分野である「図形」は、描いたり切り出したりして遊びながら、そこにひそむ数学的法則を体験できます。今回は、三角形や四角形を切ったり貼ったりして、図形にひそむ不思議に触れてもらうことにしました。

三角形で体験するのは、「3つの角の合計は180度」ということ。自分の三角形を3つに分解して、角を突き合わせると、「まっすぐ(180度)」が現れることを観察します。この現象の証明は、辺に平行な補助線を引くことで簡単にできるのですが、今回は「どんな(変な)三角形でも、角度の合計は180度」だということを体験してもらうにとどめました。「なんで?」と聞く生徒がいたら、証明まで進むのも良いと思います。

つぎは四角形を体験します。やはり好きな四角形を描いてもらい、同じものを8つほど切り出します。それを並べると、すきま無く敷き詰めることができます。これは数学では「タイリング」と呼ばれ、とくに1種類の図形で規則性「無く」敷き詰めることができるかという問題は「アインシュタイン(Ein Stein=1つの石)問題」と呼ばれるものです。年末にも日本の会社員が新図形を発見と、ネットでニュースになっていました。

最後に「おめでたい日本の模様」を描きました。和風な模様にも、三角形や四角形、六角形が使われています。縁起の良い絵柄とされる、菱形、うろこ、亀甲、矢羽根、かご目、などがずっと続いていく模様は、「おめでたい」と考えられてきました。模様として三角や四角に親しむことで、図形の面白さや美しさを感じてもらえたと思います。

今回は新年1回目の授業でした。2週間ぶりに教室に来た生徒達は、以前使った電気回路のキットや、新しく教室に加わった恐竜のプラモデル、生徒が持参したクワガタなどをテーブルに乗せて、組み立てたり紹介したりと、好奇心が全開でした。他の人に刺激をもらいながら、自分の興味を自分のペースで深めていてもらえればと思います。