2026/01/18 16:11

これまでも「正多面体作り」などで触ることがあった磁石ですが、いよいよ「磁石そのもの」を学ぶ回を用意しました。


講師自身も子供のころによく磁石で遊んだ記憶があります。カチャッと吸い付くのを楽しんだり、逆に反発するのをなんとかくっつけようとしたり。


そんな磁石の「面白さ」とはなんでしょうか。やはり離れたところに作用する力だと思います。その力で、ものを宙に浮かせることもできます。そんなオモチャを作ってもらうのが良いと思い、試作をしました。確かに宙に浮かんで「不思議な感じ」を味わえますが、もっと学びの要素を取り入れるまで工作は先延ばしとしました。


今回は純粋に磁石の力を「感じ、観察する」ことにしました。


① とにかく磁石で遊ぶ、ひっつけまくる

② ひっつかないもの、反発するモノも知る

③ 磁石の力の方向(磁力線)を知る


というものです。


①については、短い針金や、鉄球、クリップ、砂鉄、そして100個近い小さな棒磁石(Geomag)を並べておき、自由に遊んでもらいます。たくさんの針金(ラッピング用にねじねじするもの)の山に磁石を近づけると、極には放射状にくっつき、一部は曲線を描きながら反対の極につながります。また、鉄球を縦や横に繋げたり、両極に繋げたりと、いろいろ工夫していました。砂鉄も面白い動きをするので人気でした。


②の活動として、くっつかないモノを探します。木やプラスチックが付かないのはすでに知っています。一円硬貨はアルミですが、くっつかないことを知っている生徒がいました。でも10円や100円も実はくっつかないのです。それでは紙幣はどうでしょうか?紙はもちろん磁石に付きませんが、紙幣のインクには金属が含まれていて、強い磁石にはすこしだけ引き寄せられる様子が観察できました。


では反発するモノは?これは、「磁石の同じ極」ですね。N極はN極と反発します。くっつくモノもたくさんあるし、付かないモノもたくさんある。しかし反発するモノは「磁石の同じの極」だけなんですね。


③では、磁石の力の方向を調べるために、ちょっとデータを取ってもらいます。棒磁石の近くに方位磁針を置くと、針が磁石の極を向きます。その向きは、方位磁針を置く位置によって、予想通りだったり、意外と逆向きだったり、ナナメだったりと、面白いのです。置く場所は28箇所用意しました。場所ごとの針の向きを矢印で記録します。その矢印を線で結ぶと「磁力線」が描けます。そしてそれは①で調べた針金が作る放射状や曲線状のつながりと同じになります。


方位磁針と言えば、北を指し示す道具ですが、それは地球が大きな磁石であることを意味しています。そしてその磁力が太陽から放出される有害なプラズマを極地域で吸い取ってくれています(その結果として見えるのがオーロラ)。これは動画を見たり、発布スチロールのボールに磁石を差し込んで方位磁針を当てたりして勉強しました。


やはり磁石は生徒達に大人気で、とても賑やかな活動になりました。歓声や笑い声だけでなく、くっついていた磁石や鉄球が落ちて大きな音が出る点でも賑やかでした😅。今回は純粋に磁石の性質を学びました。今後は磁石を利用したモーター、や発電機、金属選別装置、リニアモーターカーなどを学んでいきます。