2026/04/04 16:05

肉食恐竜のツメ(正確には指の骨)を観察すると、その根元がコブのように膨らんでおり、「勾玉」のような形になっていることに気付きます。これは、その「コブ」に筋肉が付着し、コブを引っぱることで、強い力で指を曲げることができる「捕食のための進化」だと考えられます。コブは「支点、力点、作用点」がある「てこの原理」で、強い力を生み出しているのです。


このことを教室で体験したいと思い、工作で恐竜のツメを作り、筋肉として糸をコブに結びつけ、その糸を引っぱって「ツメを曲げる力を体感する」ことにしました。指に装着して、指先に糸から伸びた輪を掛ければ、指を曲げるとツメも振り下ろされる仕組みです!

この工作は、これまでで一番難しい工作でした!設計、試作から、講師自身も苦戦するほどでした。まず紙から切り出すのが難しいので、一部分を残して講師が切って用意しておき、穴も開けておきました。ここまで丁寧な準備をすることは珍しい😳!リカキョウはたいてい、シンプルで、ゼロから自分で作れる工作を目指しているので😅。

生徒は「紙を少し切って、折り曲げて、竹串を刺して(危ない!)、輪ゴムを掛けて(指を伸ばすための筋肉として)、糸を付けて、輪を付けて」という組立をします。個人差はありますが、自分でやれる部分は自分で、苦戦して諦めかけていれば講師が手伝って、全員がツメを完成させました!

糸は2本出ていて、上の糸は「コブ」の無い骨を引っぱる筋肉の位置(ヒトなど)、下の糸は「コブ」のある骨を引っぱる筋肉の位置(恐竜など)となっています。想定した恐竜はヴェロキラプトルやアロサウルスです。軽い力でツメを振り下ろすことができる「恐竜の爪のコブ」の意味を分かってもらえたようでした。

これだけでは「てこ」が何か分からないので、工作の前に「釘抜き」を体験してもらいました。板に刺さったくぎを「素手」で抜こうとしたり、「ペンチ」で抜こうとしたりした後に、釘抜きの「手で握る位置」を変えて、どの方法が一番ラクか比べてもらいました。素手では抜けず、ペンチでは苦労し、釘抜きでも、握る位置や力を掛ける方向を考えないと、ラクには抜けません。みんな何度もくぎを打ち直して、軽い力で抜くのを楽しんでいました😄。釘抜きのような特別な形をした道具でなくても、「棒と支え」があれば、てこで釘が抜けることも体験しました。

授業を通して、改めて「てこ」は身近にありふれているものだと感じました。金づちを振り下ろすのも、ペンチで竹串を切るのも、ドライバーの太い柄も、すべててこを使った「効率の良い力の伝え方」で、「これもてこだ!」「あれもてこだ!」と、何度も言っていました😄