2026/04/26 13:05

先週、いつもよりおとなしい生徒がいたので、「これは新学期の疲れが出始めているのかも」と思い、次の授業はゆったりと元気になる活動をしたいと思いました。「いつも通り元気」な生徒も楽しめる活動として「植物の香りを取り出す!」をテーマにしました。


香りの成分は化学物質ですので「化学」の授業と言えますが、香りの付いた水(フレグランスウォーター)を取り出す「蒸留」をおこなうと、まさに「化学の実験」の雰囲気になります。水が液体から気体、そしてまた液体へ戻る変化を観察でき、火を使うのも刺激的です。

生徒達に「好きな香りはある?」と聞くと、メロン!ブドウ!ジャスミン!などを教えてくれました。嫌いな匂いは?と聞くと、無いよ!とか、焦げた匂い!と返ってきました😄。焦げた匂いは、美味しそうに感じたりもするねと、濃さで印象が変わる匂いの不思議さについて話しました。

教室の庭にも香りがする植物があります。たとえば「レモンのつぼみ」をつぶすと、レモンの爽やかな香りがするので人気でした。キンカンも香りました。そして「ウメの若枝」からも、ウメの実の甘酸っぱい香りがしました。

アジサイはあまり香らないと思っていたのですが、生徒が熱心にかいで「良い香りがするよ」と教えてくれました😄。生徒が家から持ってきたスズメノエンドウの種もつぶしてみると「甘い匂いがする!バニラみたい」と発見がありました。

室内に帰り、小さな容器につぼみや葉っぱを入れて、わりばしでつぶして香りを嗅ぎます。その香りを「さわやか」「ツンとする」「おちつく」などの点で評価してもらいました。クスノキの葉の香りも嗅ぎましたが、クスノキは学名(C. camphora)が「カンフル剤」の語源になっているくらい、元気が出る香りなのです😳

いよいよ蒸留です。なべに200ccほどの水とちぎった葉を入れ、その上に蒸留された水がたまる皿を乗せ、ガラス蓋を逆さにかぶせます。時間を測りながら沸騰、結露、水滴の落下などを観察しました。クスノキの葉、ウメの枝、ローズマリーなどを蒸留しました。

蒸留された水には、かすかな香りがありますが、教室には煮詰めた香りが充満していてよく分かりません😅。家に持ち帰って嗅いでもらうことにしました。蒸留した水は、ナベに残った煮汁よりも澄んだ香りがします。

今回は「植物の香り」と「蒸留という方法」を体験してもらいましたが、水が蒸発し結露する現象は、冷たいコップに付く水滴など、身近にたくさんあります。帰りの車で、山から立ち上る霧を見て「地球もナベと一緒じゃん」と言った生徒がいて「その通りだね!」と盛り上がりました。