2026/05/31 12:53

生き物は「実際に生きている場所に行って、自分で見つけてもらいたい」と思っていますが、雨の季節で難しいならば、それを逆手に取って「探しに行きにくい生き物を、講師が集めて来て、じっくり観察する」ことにしました。

集めてきたのは、前々から生徒に要望されていた「アリジゴク」ことウスバカゲロウの幼虫。そして近くに観察しやすい川が無い「サワガニ」。それ以外には、室内でも見かけるハエトリグモ、大発生中のカメムシ数種類、庭のササグモ、ゴミグモ、ウスバハゴロモの幼虫、などです。

今回は「かわいい」よりも、ちょっとコワい?嫌われ者?という種類を中心に集めていました。そういう生き物に慣れることで、怖がらずに適切に対処してほしいという思いもあります。怖がって乱暴に扱うと、ハサミで挟まれるとか、クサい臭いを出されるとか、反撃されますので😅。

アリジゴクは、雨のかからないサラサラの土に「すり鉢」状の穴を掘り、そこに落ちてくる小動物を捕らえます。フグ毒の100倍以上の毒を持っているそうで、人間がその毒を注入されることは無いそうですが、素手で触るのは気が引けます😅。

アリジゴクに生きた動物を落とすのは、ちょっと残酷でもありますが、やりたいという生徒がいたら、大切な機会と考えることにしました。ケースに穴を作らせたのですが、アリジゴクは繊細で、穴は崩れやすく、また警戒して動かなくなったりして、観察できないことが多かったです😥。掘り出すと、そのユニークな姿に驚かされます。

サワガニは甲羅が小さく丸いので、左右からつまむのは難しいです。講師は下からすくうようにして手の平に乗せ、腕を歩かせる方法を見せたのですが、生徒達はお腹を上下で挟んで「これでもハサミは届かないよ!」と発見していました。怖がっていた生徒が腕にのせられるようになったり、あるいは甲羅をちょっと触って「ヌルヌルした」と感じたり、それぞれの接し方をしてくれました。

サワガニやハエトリグモが脱走すると、最初は追いかけるように後ろから捕まえようとしたり、容器を上からかぶせて閉じ込めたりしますが、徐々に「進みそうな方向に容器を置いて、自分から入らせる」ことを覚えていました😀。

観察に加えてもう1つ、今回はとても大きな課題に挑戦しました。それは「見た物を言葉にする」ということです。リカキョウでは理科を通して思考力や表現力を高めることも目標にしています。しかし生徒達は「自分の気持ち」を書くのは得意なのですが、見たことのような「事実」を書くこと、それも複数、できれば余すところなく書くことが、苦手なようです。

これまでも「特徴を書こう」「気付いたことは何?」というワークをしてきましたが、反応はよくありませんでした。そこでゲーム性を持たせることにしました。参考にしたのは「以心伝心ゲーム」とか「定番ゲーム」と呼ばれるのので、一致した答えを言えたら「クリア」というゲームです。練習として「おにぎりの具と言えば?せーの・・・」で「うめぼしー」「しゃけ!」と同時に叫んで、「やっぱり梅干しかー」「しゃけはオイシイよね」と議論してから、「じゃ、生き物でもやってみよう!」と誘いました😄。

一種の生物につき、5つの特徴を書いてもらいました。講師も一緒にゲームをしましたが、言ったことがカブるととうれしく、また意外な視点や鋭い観察に驚かされました。このゲームは、実物を見ていなくても「テントウムシと言えば?」「カマキリと言えば?」のように遊べます。相手が言いそうなことは何か、一番大きな特徴は何か、を考える力(洞察力や客観性)が育ちそうです😄。