2026/08/02 15:11

暑い夏は、涼しい室内で、テーマも涼しいものが良いですよね😄。ということで今回は「風」を使う活動を行いました。風車のプロペラを作り、モーターで発電した電圧を測ります。3回作って、最後に良い数値を出すようにしてしてもらいました。

この活動にはいろいろな学びの要素があります。①ものづくり、②発電のしくみ、③発電量の測定方法、④風の力を回転に変えるしくみ、⑤改良のプロセス、などが学べます。まずは講師が極めてテキトウに作った風車で発電して見せます。2枚の長方形の羽根で、折り目を付けただけです。風車の軸をゴムチューブでモーターにつなぎ、デジタルテスターと呼ばれる装置で、モーターに発生した電圧を表示させます。

羽根は、工作用の厚い方眼紙で作ります。1回に使うのは10㎝×15㎝としました。ここから何枚の羽根を取るか、どんな形にするかは、生徒達の自由です。

いまどきの大学生には(ずいぶん前からですが)「自由に」と言うと何もできない(具体的な指示が無いとできない)という、ちょっと驚く反応が返ってくるものでした。生徒達の反応はというと・・・、ちょっと悩んで、でも勇気を出して切り始める、という「良い反応」が見られました😋。「悩んで、動く」というプロセスが大事です。

3号機まで作る機会を用意したのも、1号機は回らなかったり、回っても遅かったりするでしょうから、そこにどう手を加えたら回るようになるのかを見つけ出してもらう「練習」の機会にするためです。

2号機は「1号機より遅くなっても良いので、違う形と枚数で作る」ことを求めました。この2台の結果と、他の人の結果も考え合わせて、よく回る風車の特徴を探してもらうための「冒険」の機会です。

そして3号機が本番です。これまでの記録はチャラにして、3回目だけが「正式記録」ということにしました。設計の理念も「枚数は○枚」「軽いほど回る」「先端を丸くする」など言葉にして書いてもらました。

とくに4年生男子は勝敗にこだわり、本気モードでした。「直感で作るタイプ」「扇風機などを観察して作るタイプ」「計算(!)するタイプ」など個性があり、最初リードしたのは「直感タイプ」でしたが、最後に「観察タイプ」が逆転するという、学びとしては理想的なストーリーで幕を閉じました。

「直感タイプ」は逆転されたことで焦ってしまい、羽根がどんどん切り詰められて、最後は回らなくなってしまいました😅。「計算タイプ」は計算にこだわったためか、作る手が止まってしまいました😱。あまり勝ち負けにこだわって欲しくはありませんが、それがモチベーションになることもあり、負けた経験から学ぶこともあるかと思います。実際、このクラスの結果がもっとも良い記録でした。

空気を捕まえる体験は、「パラシュート」や「紙ヘリコプター」を通してかなり頻繁にやっているので、「またか」「かんたん」と言われそうでしたが、羽根の折り曲げ方が左右対称だったりして、「空気を捕まえても、横向きの力が生まれない形」にする生徒は意外と多かったです。折り紙でかざぐるまを作ったり、プロペラを観察したりする「授業」から始めるべきだったかも知れませんが、制作を通して自分で気付いていくのも良かったと思いたいです。実際「軽い方が良い」「シンプルなのが良い」と、深みのある意見も聞かれて、シンプルで軽やかな活動でしたが、奥行きのある良いテーマでした。