2026/08/09 10:38

先週は、良いプロペラを作るという「競争」の工作でしたが、今週は純粋に機能を実現するための工作です。やはり「夏休み」らしく行きたいので、「夏休み×工作」といえば「貯金箱」と考え、しかも子供のころに憧れた「硬貨を選別できる貯金箱」を生徒と一緒に作りたいと思いました。子供のころは、指定された道具を揃えるのが大変そうで、なかなか挑戦できませんでした。うまく硬貨が選別できると、とても気持ちよさそうです😄


選別のためには、硬貨のどの点に注目して分けられるかを考えなければなりません。硬貨には「重さ」「材質」「色」「穴の有無」「直径」「厚さ」などに違いがあります。それらを比べた上で「直径」に注目して分けて行くことに決めました(直感的に分かりそうですが、科学的には大事なプロセスです😅)。

日本の硬貨は6種類ありますが、小さい順に「1円」「50円」「5円」「100円」「10円」「500円」です。厚紙に穴を開けて、小さいモノから順に落ちていくようにします。そのためには
 ①適切な大きさの穴
 ②うまく紙の上を転がるための「斜度(下り坂の角度)」
 ③うまく穴に落ちる「傾度(硬貨が穴の空いた壁にもたれかかる角度)」
に気をつけなければなりません。①は硬貨の直径、②と③は重力と摩擦力と関係していると考えると、ちょっと物理っぽいですね。

穴開けは、小学2年生から5年生まで、それぞれできる範囲でがんばってもらいました。カッターナイフで切る様子を見ているとヒヤヒヤしますが、ケガも無く、真剣に、難度も切れ目を入れて、くりぬいていました。5つの穴を開けるのは集中力が続かない生徒もまだいます。「難しい」と言えば、講師が切って見せるのも何かの学びになるでしょう。(5円と100円は0.5mmしか差が無いので、5円を省くことにしました。)

結果的に、
 ①講師の準備した「すべらせ台」をそのまま利用して、土台だけ自分で作る人
 ②すべらせ台の穴のいくつかを自分で開けて、土台も自分で作る人
 ③すべらせ台も土台も自分で作ったけれどうまく硬貨は落下せず、講師の作ったすべらせ台を持ち帰った人。
 ④見本写真にあったとても難しい「ATM型貯金箱」に挑戦し、動画を見ながら選別装置だけ作り、残りは家で作ることにした人
・・・など、それぞれが自分の「取り組みたい部分」を優先して制作できました。

また制作の中でいろいろな「声」が聞けました。
「先生は丁寧だね。お父さんは『丁寧にしなくて良い』って言った」・・・それはきっと「丁寧にすべきところと、適当にやって良いところを区別しよう」という意味かな😅
「家に帰ったらできない。ここが一番集中できる」・・・家だと誘惑が多いからね😄
やっぱり「ただの工作(ちょっと理科)」にもいろいろな学びがあると思います。

帰りの段階では、ボンドがかたまっていなかったり、テープで仮止めの状態だったりで、今にも壊れそうな状態でしたが、家でマスキングテープを貼ったり、段ボールでカバーを作ったりすれば、きっと頑丈な貯金箱ができると思います!夏休みの工作にもなりそうですね😄。