2026/09/13 12:33

①富士山の眺め、②函館の夜景、③阿蘇の外輪山からの展望、④軍艦島の生活風景、⑤高千穂の断崖、⑥秋芳洞の内部を散策・・・。

観光地のリストのように思えますが、もしこれらの写真が地学のテストで出てきたら、「①火山」「②トンボロ(陸繋砂洲・りくけいさす)」「③カルデラ」「④炭鉱」「⑤柱状節理」「⑥鍾乳洞」と答えなければなりません。観光地は「実は地学を体験している」という場合が、日本にも世界にもたくさんあります。

今週は、岩や地形が作る不思議な形や景観など、地学をテーマにしました。「不思議」や「パワー」を秘めたテーマなのですが、地形は通常「動かない」からか「生きていない」からか、あまり「地形が好き」という小学生はいないように感じます。そこでカードゲームや動画を通して、地形・地質に触れてもらうことにしました。

カードには、身近な九州の「観光地」で見られる地形や地質の写真を載せました。

火山🌋なら「阿蘇」「雲仙」「霧島」など。

鍾乳洞なら「平尾台」「球泉洞」、長崎の「七ツ釜」など。

九州らしく炭鉱も含めました。「端島(軍艦島)」「筑豊」など。

温泉♨️も「地学」ということにしました😄。多くありすぎるので、特徴的な「別府」「指宿」の2つです。

地震を引き起こす断層も含めました(「雲仙」「警固」「布田川・日奈久」など)。

島と陸がつながった「トンボロ」は、日常まったく聞く事が無い言葉ですが、九州にも多いので含めました(長崎の「脇岬」、五島の「前島」、指宿の「知林ヶ島」など)。日本語のようでもありますが、フランス語だそうです。

金山💰も九州にあります(大分の「鯛生」、鹿児島の「菱刈」)。

たくさん選びすぎて、トランプ並みの47枚になりました😅。たとえば、大村湾や八代海などの閉鎖性水域、ナイアガラの滝のような原尻の滝(大分県)、宮崎県の長い砂浜や潟湖(せきこ)、対馬・浅茅(あそう)湾の多島海、御輿来(おこしき)海岸の砂紋(熊本県・宇土)、宮崎県や屋久島の「多雨」など、思い入れが強く除外できませんでした。

カードゲームを通して知ってもらいたいことは、
 ①不思議な地形がたくさんあって、地形には「名前(専門用語)」が付いていること
 ②6つの代表的な地形の「でき方」
としました。

①の「専門用語」は20種類ほどになってしまいましたが、覚えることは求めません。カードをめくって「火山」や「トンボロ」を探し、その枚数を数えることで、九州にどんな地形が多いかを知る機会としました。
②の「でき方」は、火山、カルデラ、鍾乳洞、柱状節理、トンボロ、炭鉱、の6つにしました。ワークシートや動画を見ながら、でき方を学びました。

同じ地形のカードが複数あるので、神経衰弱やババ抜きをして、「火山、どこだ?」「トンボロ、さっき持ってたのに!」と楽しみながら専門用語に親しみました。

最後に柱状節理が六角形に割れる不思議を体験してもらうために、絵の具を使った「ボロノイ図」づくりをしてもらいました。絵の具が押しつぶされて広がっていき、隣の色との境界が直線になる現象は、溶岩が冷えて縮んで直線的な割れ目が生じる現象とは「正反対」ではありますが、単純な力によって図形ができる様子を体験してもらいました。

改めて、火山、カルデラ、断層、温泉、柱状節理など、日本はマグマによって引き起こされた地形が多いと感じました。温泉や観光という良い面と、災害という悪い面を併せ持つ日本の自然と、なんとか上手くやって行きたいものです。