2025/09/07 11:48
虹と言えば、ジョウロやシャワーで簡単に作ることができ、しかも涼しげ。雲の撮影をしている間に、いろいろな虹を作って観察することにしました。
とくに挑戦してもらいたいのは「丸い虹はできるか?」という実験。虹と言えば半円のアーチ型ですが、あの虹の「あしもと(根元?)」はどうなっているのか、丸くならないの?と疑問をもつこともあるかと思います。今回はその虹の疑問ととことん付き合ってもらいたいと思います。
虹は、太陽の光に含まれる赤から紫までの様々な色の光が、プリズムや水に出たり入ったりする際に各色が異なる曲がり方をするために、無色だった太陽光が様々な色に分解されて目に見える現象です。
その虹をプリズムで観察しよう、と行きたいところですが、プリズムはちょっと応用範囲が狭いので、リカキョウではサンキャッチャーで代用しました。窓際に掛けたサンキャッチャーに日が当たり、暗い部屋に虹の粒が揺らめくのは神秘的です。

次に水槽に鏡を沈めて、光を反射させる方法をおこないました。この方法は、とても強い七色の光が観察できるのですが、水面が揺れると色が混じって太陽光と同じ「無色」になってしまうので、みんな苦戦しながらも根気強く挑戦していました。

最後は豪快にシャワーで虹作りです。太陽の高さが低ければ虹は「横方向」に見られますが、太陽が高いと虹は「下の方」にできます。「虹は太陽を背にして見る」ものですから、太陽が高い状態(正午近く)で自然の虹が出ることはまずありません。しかしそこは人工の雨(シャワー)。11時頃にシャワーで雨を降らすと、虹は「自分を取り囲むように丸くつなげることができる」ということが分かりました!

水遊びも兼ねて、いろいろな虹を作って楽しみました。特にシャワーでは、みんな「虹だ!見える!」「二重に見える!」「色の順番が逆!」と同じ虹を見ているかのように教え合っていましたが、実は「近くの(人工の)虹は、見る人の目の位置で虹のできる位置はまったく違う(光を反射している水の粒の位置がずれる)」ということに気付いていたかどうか・・・(写真のように近くに立つことで、ほぼ同じ位置に虹を見ることができます)。