2026/04/19 10:01
以前、磁石の性質を体験するためのオブジェを試作しました。しかし、授業でそれを作ってもただの工作になってしまいそうで、作るのを見送りました。先週、生徒がそのオブジェを見て「これ作りたい!」と言ったので、「工作を通して磁石を学ぶ」ことにしました。

「工作を通した磁石の学び」には、
① 磁石には、引きつける力(引力)と反発する力(斥力)がある
② 自分の作品がイメージ通りに動くか確かめる(仮説検証)
の2点があると言えます。
①については「反発する力を使ったUFO」や「直線コース上に置いた磁石にくっつかないようにぶら下げた磁石を操縦してゴールさせるゲーム」などを見て、磁石の引力と斥力を使った作品の面白さを知ってもらいました。知ることで、自分で作りたい、自分ならこうしたいという気持ちを引き出します。
私自身も、ネットで作品を調べる中で、マグネットシートを使った「パタパタ動くおもちゃ」を初めて知りました。シートを貼り合わせて横にずらそうとしたときに「吸い付く」と「離れる」が交互に起こることを利用して、チョウの羽をパタパタ動かしたりできるのです😳。試作してみると、なかなか楽しい😄!この工作は、生徒によれば小学校でする可能性があるようです。
②は、これまでのリカキョウの工作ではあまりしてこなかったことです。これまでは「見本を見て、同じものを作る」ということをしてきました(クランクや「恐竜のツメ」など)。材料だけを用意して、完成品も示さず、「磁石の性質を使った作品を作ろう」と言うだけ。作品例を見たとは言え「作ろう!」と呼びかけても、だれも手が動かないのではないかと心配していました。

しかし実際には、「そんなの作れる?時間内に完成する?イメージ図も設計図もナシに?」というこちらの心配をよそに手を動かしはじめ、90分の時間内にきっちり作り上げる生徒達には驚きました。
むしろ、中高生や大人の方が、あれこれ考えて、失敗を恐れ、ハサミも入れられない、ということになるのかも知れません。慎重になるのも成長なのかも知れませんが、もしほとんどの子供が持っている「とりあえず動く」という性質が極度に押さえつけられてしまっているなら、もったいないことだと思いました。

見本に頼らず作った作品で、生徒達が磁石の力をどのように使ったかというと、
・引力を使った作品(吸い付く力でパンチ・音を出す)
・斥力を使った作品(別の磁石を動かしてレース)
・どちらも使える(ブランコをゆらす)
でした。

実施前は、見本の仕組みを使って「飾り付け」で個性を発揮するのかな(フワフワ動く「UFO」を「クラゲ」に変えるなど)と思っていましたが、「仕組み」から悪戦苦闘して作り上げていくほうがすばらしいと思い直しました。「飾り」の色や形に時間を費やすよりも、困難な仕組みづくりを乗り越えていく方が、よほど大きな学びと喜びをもたらしたことでしょう。

一方で、土曜日の受講生に、工作をせず本を読んだりおしゃべりしたい生徒がいました。そういうときは、作ることを強要せず、「今日は本を読みたいんだ?」とか「(割り当てている)磁石もらって良い?」と話しかける程度にしました。4月も下旬にさしかかり、もしかして疲れが出るころかも知れません☺️
