2026/10/25 12:25

夏の間は室内活動ばかりになり、理科において大切な「大自然を感じること」ができているか?と心配になります。秋になったらすぐにでも森に行こうと思っていましたが、10月上旬はまだ暑くて蚊も多く、「もうしばらく待とう」と思っていたら、今度は「日が落ちて暗くなる」という問題が出てきました😱。10月中旬でも、17時ごろから徐々に暗い感じになります。ちなみに本日(2026年10月25日)の長崎の日没時刻は17:38です。


暗くなってからの野外活動はさすがに危険なので、虫よけ対策をして森に入ることにしました。ロープを使って森で建築する活動を5月にしたので、今回はロープに加え「テント」を持っていくことにしました。日が落ちて暗くなることを逆手にとって、テントと寝袋、ヘッドライトで「森で寝る体験」をしてもらいます。

午前中に雨が降った日もありましたが、生徒たちは「今日は森でしょ?」「雨だったらさらにサバイバル」と前向きです😄。森に入る前には、①虫除けを体に塗り、②ダニが媒介するウイルスの怖さを説明してズボンの裾をテープですぼめ、③イノシシを「正しく怖がる」ことを伝え、④クモの巣に引っかからないコツも教えます。⑤落ち葉が滑りやすいことは、教える前に体で学んでいました😅。

春の森を体験した人もいるので、どうすれば「家」っぽいものができるかはあえて教えませんでした。家を作ることも求めず、作りたいものを作ってもらうようにしました。今回は「石器(石のオノ)」や「(ツリーハウス作りに向けて)ハシゴ」に挑戦してくれました。

「石器は簡単」と思いがちですが、石を削って作る「打製石器」でも「少しずつ割って削るには熟練が必要」と海外の大学により報告されています。今回、生徒たちが挑戦した「枝に石をロープで固定する」だけの石器でも、すぐにグラグラしはじめ、目的の「丸太を切る」ようなことはできませんでした。石器時代の道具作りの難しさを感じてもらえたと思います😄。

ハシゴ作りは、木を組み合わせてロープで固定するのですが、生徒たちは「結ぶ」ことに慣れていません。剣道でも習っていれば体の後ろでちょうちょ結びをするのもお手の物でしょうが、そうでなければ靴紐ぐらいしか結ぶ機会がないので、仕方無いことです。それでもなんとかハシゴの形を作り、木に登ることができました😅。

講師自身もそうですが、世代が下るにつれて、紐を操る能力はどんどん下がってきていると感じます。一度「ひもを結ぶ」授業をしても良いかなと思います。結ぶことは科学の対象にもなっていますが(科学は何でも研究対象にできるので)、釣りやキャンプなどでも様々な結び方が使われているので、興味を持って取り組めるかも知れません。

残りの時間でテントを張りました。登山向けのテントなので、伸ばしたポールをアーチ状にし、布地についたフックをアーチに引っかければ、1〜2分で人が入れる状態になります。入って寝転べば、薄い布地を通して、かすかに明るい空と木の葉の影が見られることに気付く生徒もいました。寝袋にくるまったり、ライトを点けたり、テントで泊まる疑似体験ができたようでした。

「初めてテントを張った!」「サバイバルしたい、食料は現地調達で!」と、自然の中に飛び込んでいくことに対して前向きな感想が聞かれました😄